基本的には対人関係能力、特にコミュニケーション・スキルを中心に行っています。

業務遂行能力は、皆さんの企業や業界の方が専門ですから、私たちが関わるものではないと思います。

ただ、対人関係能力を用いる部分に関しては、仕事を学ばせていただきながら、進めさせていただいています。

専門は専門家に聞いたほうが間違いありませんから。

 

今、私たちが関わりを持っている中で、気づいているところがあります。

 

経営者が企業の経営理念や経営方針、行動指針など出されて、入社してから暗記したり、朝礼で唱和したりしている企業も多いと思います。しかし、従業員はどこまでその内容を理解し自分のものにしているでしょうか。

また、自分の言葉で理解し、人に伝えることができているでしょうか。実はこれが意外とできていないのですね。

 

自分たちの言葉で経営者の意図するものを捉えていかないと、実践するのは難しいと考えています。そういう時間を作ることも大事なことだと思います。

経営者は

言ったつもり」、

伝えたつもり

になっているし、


従業員は

聞いたつもり」、

わかったつもり

になっています。

文字や文章は聞いたことがあるし、見たことがある。実際にはどうやっていくのかに関しては、落とし込んでいないのが現状だと思います。

 

経営者の考えをしっかりと理解していくと、自分たちが何をしなければならないかが見えてきます。そして、主体的に行動していくようになっていきます。

現場の情報を吸い上げながら、自分たちの役割を見いだしていくこともできていくでしょう。そんなことから始めていくことで、従業員は変わっていくことが多いんですね。従業員が出した内容をもちろん経営者の方々に確認していただきます。一致していないと困りますから。

一致した結果を知って、「社長ってこんな事を僕らに期待していたんだ」って。

この姿を見るとうれしくなりますね。

 


また、どんな研修でもあることですが、研修に行ってこいと上司から部下は言われます。でもそれが何のために必要なのかわからないままよくいらっしゃいます。上司の多くがこの「指図」を行っています。「指示」ではないんです。「指示」ならその目的や内容をきちんと伝えているはずです。そのような不安や不信、不満なども取り除くことも行っています。

また、同じ職場でもなかなか業務以外で話をしたことがないということが多く聞かれます。研修を通してよく話しようになり、お互いの業務がよくわかるようになったし、研修以外でもスムーズに話せるようになったと聞くことも多いです。

よく研修を行ってみると、

「そういうやり方があったんですね」

「みんなのあんな笑顔見たことがない」

「やってよかった」

「研修の成果が出てきました」

など言葉をいただくととてもうれしくなります。


受講者からは、

「会社はこういう方向に行こうとしているんですね」

「社長の言っていることがわかりました」

「上司や部下に受けさせたい」

「明日からの業務に活かしたいと思います」

などと言葉をいただきます。

 

ですから、実際にその現場で起こったこと、感じたこと、気づいた事などを報告等を通して経営者や担当者にフィードバックさせていただきます。その内容を人事考課やOJTに活かしていただいております。

研修現場は人が介在していますから、生きています。決まった内容を提供すればよいと言うものではありません。

その場の雰囲気や状況に応じて対応しなければなりません。決まったプログラムはありますが、企業側の理解があれば、目的を逸することなく遅らせたり、早めたりすることもやります。それがその研修現場を活かすことにつながるからです。そしてそのことが、問題意識(気づき・発見)につながっていくことだと思っています。

 

従業員は日頃の業務で多くのひらめきや気づき(問題意識)を感じています。しかし、うまく伝わらなかったり、聴いてもらえなかったり、反応がなかったりすることでだんだんあきらめてしまっている事実があります。小さなことかもしれませんが、そんな声をしっかり拾い上げていくことが、会社として伸びていく要素だと思うのです。

さらに、そんな小さな積み重ねがしっかりとした土台を作っていきます。

しっかりと会社が受け止めてくれると知ったとき、そして、経営者の燃えるような本気度を知って、あきらめずに継続して行っていくと従業員も自主的に行動へと動き始めます。

 

ゆっくりと会社を考える時間、仕事を考える時間、自分自身を見つめていく時間、どう行動すべきかを考え作り上げていくかをみんなで一緒に作る時間など、目的はいろいろあります。そんな時間を従業員に与えて欲しいし、働く意欲に繋げて欲しいと思います。みんな勢いをつけられるのを待っているのだと思います。そして、社員の成長につながると信じていただきたい。この時間が会社にとって重要だと思うのです。

 

創業から安定期を迎えるまでは、経営者のトップダウンが必要になります。いちいち従業員の顔を見ながら進めていくより、トップダウンで決断し進めていくことが求められていきます。しかし、成長をしていくためには、経営者に現場からの情報が必要になっていきます。現場が情報の宝庫でありますから。

 その情報を拾い上げて、経営の判断材料にしていかなければならないために、会社の従業員の人間関係をよくしていかなければなりません。裸の王様にならないためにも。

 

研修の状況は、会社の縮図でしょう。その内容をつかむことで必ず社業につながっていきます。その内容を一緒に考え、実施し、フィードバックしていくことを私たちはさせていただきたいと思っています。

そして、研修に関わったお客さまに関しては、ずっと一緒に従業員の事を考えさせていただき、必要な内容を提供できるようにさせていただきます。研修があってもなくても毎月お伺いさせていただきお話させていただいております。一つでもお役に立つ気づきが生まれればと思っています。

 

皆様のお役に立てることこそ、私たちは生かされていくのですから。

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